中学受験のメリットとデメリットをまとめました。
- 「高学年になったけど、受験勉強を始めようか迷ってる」
- 「中学受験のメリットとデメリットを比較・検討したい」
- 「中学受験なんて無駄なんじゅない?」
上記のようにお考えの方に向けた記事になっています。
この記事を読むと、中学受験をすることのメリット・デメリットを知ることが出来るので、進路についての迷いが無くなるかも知れません。
内容は以下の通りです。
- 中学受験のメリット3つ
- 中学受験のデメリット3つ
- まとめ
捕捉:記事の信頼性
簡単な自己紹介です。
中学校社会科・高校日本史の教員免許を持っています。
大学時代から、学習ボランティアや塾講師として教育に携わってきました。
現在は中学受験の塾で働いていて、講師歴は6年目になります。
多くの生徒や保護者の方と関わってきた経験に基づいて記事を書こうと思います。
1.メリット
最初にメリットを3つ紹介します。
これらのメリットはその場限りのものではなく、むしろその後の人生にとって大きなプラスになります。
学歴と環境が手に入る
第一のメリットは”学歴”と”環境”についてです。
現代社会では、学歴志向はひと昔に比べると減ってきています。
しかし、未だに根強く残っていることは事実です。
実際に給与や待遇は学歴に左右されやすいです。学歴によって就苦ことの出来ない職業があることは事実です。
そんな学歴を中学校のうちから得られるのが、中学受験のメリットの1つです。
大学の附属中学に入学すると、それ以降の受験が不要になります。
その分、倍率や競争は激しいです。
さらに大きなメリットは”環境”です。
どうしても、私立学校の方が指導やケアが手厚い傾向にあります。
公立の学校では出来ない体験が出来る学校も多いです。
試験を通過している生徒の集まりなので、ある程度同じレベルの中で切磋琢磨していきます。
授業のスピードや質も高いなかで過ごす事ができます。
また、タブレットを全員に配布しているなど、お金を掛けながら教育環境の整備にも力を注いでいることも、私立学校に通うメリットとなります。
→https://chi-vi.com/ict-education-in-junior-high-school-16336.html
現在(2021年)の中学受験では、新型コロナの流行中ですが受験者が大幅増加の傾向にあります。
それは、公立学校のコロナ等への対応への否定的な見方が広まっている事が影響しています。
これらを踏まえても、中学受験をする事でより良い学習環境を目指すことの意味は大きいと思います。
勉強(努力)の限界値が高くなる
中学受験に限りませんが、入試の為の勉強は大変です。
一日10時間ほど、塾に行って勉強することもあります。
小学6年生の時期に、この経験をすると今後の人生においても同じ努力をすることへの抵抗が少なくなります。
一度本気で頑張った経験がある人は、これからも努力する習慣が身に付きます。
この点でも、中学受験は最適なイベントと捉えることができます。
その分負担も大きくなりますが、目標に向かって努力をする経験は人生において大切な財産となるはずです。
目標の達成方法と喜びを知る
受験勉強は遅くとも6年生になった時期から始まります。
大手集団塾では4年生からスタートするのが一般的であり、早い方では小学一年生から塾に行っている場合も多いです。
つまり、何年も志望校合格という目標の為に努力を続けていくということです。
目標から逆算して、自分の苦手と向き合いながらやるべき事をやっていく。
このプロセスはどんな目標に対しても変わらないはずです。
目標を定めて、コツコツと努力するという方法はどんな目標に対しても有効な方法です。
中学受験では、その事を身を持って体験できます。
また、それだけ長い時間をかけて勉強してきた努力が、志望校合格という結果になった時に、大きな成功体験となります。
小さい頃から、成功体験を積んでいる子どもは自己肯定感が高く、何に対しても前向きに挑戦する傾向があります。
中学受験は、大きな成功体験をするチャンスと言えます。
2.デメリット
中学受験にはデメリットもあります。
メリットも多い中学受験ですが、様々な”リスク”も存在しているので、3つご紹介します。
家庭の負担が大きい
中学受験では、家庭でのサポートが必須になります。
通う塾にもよりますが、家庭の負担を0にする事は不可能です。
大手集団塾では、家庭のサポートを前提にカリキュラムが組まれています。
個別塾や家庭教師では、家庭の負担は少なくなりますが、0とは言えません。
*集団塾と個別塾の比較はこちら→https://koko-koko-a-mondo.com/junior-high-school-entrance-exams-3/
また、金銭的な負担も大きくなります。
塾に通うことにもお金がかかりますし、私立中学に通うことも大きな経済的負担になります。
その面をしっかりを考慮して、中学受験の有無を考える必要があります。
精神的な負担が大きい
努力をすることをメリットとして紹介したが、逆に言うとそれだけ精神的に負担が掛かるという事です。
小学生が競争にさらされる時のストレスは相当なものです。
精神的に追い込まれてしまい、バランスを崩してしまう子どもいます。
受験勉強のストレスを0にすることも出来ないので、周囲の大人からのケアが必要です。
受験勉強をせずに、小学6年間をのびのびと過ごさせるというのも、良い選択肢だと思います。
勉強=暗記という認識になりやすい
中学受験では、暗記が必須です。
算数や国語においても暗記力が合否を分ける場合もあります。
算数では解法をパターン的に暗記して、問題を解いていきます。
その繰り返しが、勉強=暗記することという間違った認識を生んでしまいます。
この認識は、柔軟な発想力を失わせてしまうかも知れません。
また、受験を強いることで勉強が嫌いになってしまう事も多いです。
勉強を嫌々ながらやり続ける為、受験に合格した後で中学・高校の時に本当に勉強が嫌になってしまい、投げ出してしまうケースもあります。
幼い頃から、受験勉強を無理強いする事には危険もある事を知ってほしいと思います。
3.まとめ
中学受験にはメリットもデメリットもある事がわかったと思います。
子どもや家庭の負担を考えつつ、子どもにとってベストな環境を探す事が大切かと思います。
中学受験のリスクを認識して、子どもに寄り添いながら受験することで、デメリットは軽減されるはずです。